「物理学」カテゴリーアーカイブ

信号と窓関数

以下のPDFにまとめました。
https://slpr.sakura.ne.jp/qp/supplement_data/signal/signal.pdf

周期的な信号に含まれるエネルギーは無限となってしまいます。
これは信号が無限続くためであり、意味がある量は時間当たりのエネルギー、すなわちパワーが重要な指標となります。

また、パワーを測定するためには無限の時間測定を実施しなければなりませんが、現実で測定を行う場合、必ず有限の時間で行われます。
そのため、有限の時間で行われた測定結果を無限に続く信号の結果に焼き直す必要があります。

無限の信号を切り出す操作を、信号に窓関数を掛ける、と表現します。
有限の時間の場合、歪められることを意味するため、この両者の関係は正確に対応付けなければなりません。

本稿はこの対応付けについて言及いたします。

また、窓関数の選び方によって本来の信号の歪められ方が変わってきます。何かの特徴が無限の信号を測定した場合に限りなく近くなる窓関数や、別の特徴が近づく窓関数などがあります。

上記のPDF内に示したFortran90によるプログラムは、以下においてあります。
https://slpr.sakura.ne.jp/qp/supplement_data/signal/signal_spectrum.tar.gz

(以下、PDF内の抜粋です。)

群速度・位相速度と群遅延・位相遅延

本稿では簡単にまとめのみを載せます。
詳細は以下のPDFにまとめていますので、ご参照ください。
https://slpr.sakura.ne.jp/qp/supplement_data/groupphase_velocitydelay/group_phase_velocity_delay.pdf

本編では、なぜインパルス応答と初期状態の畳み込みが応答になるのか、なぜ畳み込みが出てくるのかを数式でおおよそ説明しています。

まとめ


分散関係\(\omega = \omega(k)\)を満たす媒質中で、波\(f\)が位置\(x\)と時間\(t\)の変数として書けている場合、
波\(f(x,t)\)は
\(\displaystyle
f(x,t)=\int \frac{dk}{2\pi} f(k) e^{ikx} e^{-i\omega(k) t}
\)

と書けます。特に\(k=k_0\)周りしか波が存在しない場合、波は
\(\displaystyle
f(x,t)=A(x-v_g t)e^{ik_0 (x-v_p t)}
\)

と書けます。ここで、\(A(x)\)は波数\(k\ll k_0\)でしか値を持たないゆっくり振動する波です。また\(v_g, v_p\)はそれぞれ群速度、位相速度を表し、以下の式で表されます。
\(\displaystyle
v_g\equiv \omega'(k_0)=\frac{d\omega}{dk}\biggr|_{k=k_0},~~~v_p\equiv \frac{\omega(k_0)}{k_0}
\)

均一な媒質中の一部に存在する別の媒質の特徴が、インパルス応答\(G(k)\)で書かれるとします。
すると、別の媒質に入射する波\(f_0(x,t)\)が、透過すると波$g(x,t)$は
\(\displaystyle
g(x,t)\Bigr|_{t\to\infty}=|G_0|A\left(x- v_g t+\varphi’_0\right)
e^{ik_0 x -i\omega_0 t + i\varphi_0}
\)

と書けます。ここで、\(G(k)=|G(k)|e^{i\varphi(k)}\)であり、
\(\displaystyle
|G_0|\equiv G(k_0),~~\varphi_0\equiv \varphi(k_0),~~\varphi’_0\equiv \frac{d \varphi(k)}{d k}\biggr|_{k=k_0}
\)

と定義しています。
ある位置でしか波形を見ない場合、相互作用の影響は時間的な遅れとして観測され、
これらを群遅延、位相遅延と呼び、次の通り定義されます。
\(\displaystyle
\begin{align}
t_g&=\frac{1}{v_g}\varphi’_0 = -\frac{d\varphi(\omega)}{d\omega}\Bigr|_{\omega=\omega_0} \\
t_p&=\frac{1}{v_p}\varphi_0 = -\frac{\varphi(\omega_0)}{\omega_0}
\end{align}
\)

別の媒質に侵入すると、波の形が崩れてしまいます。その効果は\(\varphi”(k)\)で表現することができます。
\(A(x)=e^{-(x/a)^2}\)で書かれる場合、透過した波\(g(x,t)\)は
\(\displaystyle
g(x,t)\Bigr|_{t\to\infty}=|G_0| e^{ik_0x-i\omega_0 t +i\varphi_0} \cdot
\frac{a}{(a^2-2i\varphi”_0)^{1/2}}e^{-\frac{(x- v_g t+\varphi’_0)^2}{a^2-2i\varphi”_0}}
\)

と書かれ、波の形が崩れていることが分かります。

電磁場中の荷電粒子に対する非相対論的シュレーディンガー方程式から双極子近似まで

本稿では電磁場中の荷電粒子に対する非相対論的シュレーディンガー方程式から双極子近似についてまで説明を行います.

ここでは目的と結論しか載せませんので、詳しくは以下のPDFをご覧ください。
https://slpr.sakura.ne.jp/qp/supplement_data/nrtdse_in_electromagneticfields/oneElectronAtom_electricField.pdf

目的と結論


自由粒子に対する非相対論的シュレーディンガー方程式

からスタートして, 電磁場中の荷電粒子に対する非相対論的シュレーディンガー方程式

を導きます\((\mathbf{A}=\mathbf{A}(\mathbf{r},t), \phi=\phi(\mathbf{r},t))\).

その後, クーロンゲージ\((\nabla\cdot \mathbf{A}=0)\)を満たす\(\chi(\mathbf{r},t)\)を選び, かつ双極子近似\((\mathbf{A}\approx\mathbf{A}(t))\)を採用した場合に電磁場中の一電子原子の電子(電荷\(q=-e\))に対する, 速度ゲージ (Velocity gauge) , 長さゲージ (Length gauge) における真空中の非相対論的シュレーディンガー方程式



を導きます.ここで\(H_0\)は電磁場のない空間における原子のポテンシャルです. 式(3a)は速度ゲージ, 式(3b)は長さゲージにおける非相対論的シュレーディンガー方程式と呼ばれています. 双極子近似である式(3a), (3b)は, \(\mathbf{A}^2\)を含む非線形項を無視するので, 一光子過程しか考えない( 多光子過程が起こらない)という近似が入っています.

本稿の主な参考文献は,
B. H. Bransden and C. J. Joachain, 2003, “Physics of Atoms and Molecules second edition” , Prentice Hall, ISBN 0-582-35692-X
の第4章”Interaction of one-electron atoms with electromagnetic radiation”を元にしていますので, 正確な文章を希望する方はこちらをご参照ください.

クンマーの微分方程式とラゲール陪多項式

量子力学を学ぶ上で出てくる合流型超幾何関数。またはクンマー関数は学部生にとって一つのハードルとなるでしょう。
同時に、ここまで数学と物理学が密接にかかわっているんだ、ということを実感させられるきっかけでもあります。
量子力学の習い始めは、ラゲール陪多項式、ルジャンドル多項式、エルミート多項式等だけで済みますが、散乱問題などに入ると更に一般化した合流型超幾何関数が出てきます。

本稿では概要だけ示し、詳細は以下のPDFに記述しておりますので、ご覧ください。
https://slpr.sakura.ne.jp/qp/supplement_data/laguerre/LaguerrePolynomial.pdf

通常は考えない原点非正則な解も示しております。

クンマーの微分方程式


クンマー(Kummer)の微分方程式
\(
\begin{align}
\left[z\frac{d^2 w}{dz^2}+(b-z)\frac{dw}{dz}-aw\right]=0
\end{align}
\)

を考えます。クンマーの微分方程式の一般解の一つの組み合わせは、
クンマー関数\(M(a,b,z)\)とトリコミ(Tricomi)の関数\(U(a,b,z)\)を用いて
\(
\begin{equation}
w=c_1 M(a,b,z)+c_2 U(a,b,z),~~(b\ne -n)
\end{equation}
\)

と書かれます。それぞれの関数は、
\(
\begin{eqnarray}
M(a,b,z)&=&\sum_{k=0}^{\infty}\frac{(a)_k}{(b)_k}\frac{z^k}{k!} \nonumber \\
&=&1+\frac{a}{b}z+\frac{(a)_2}{(b)_2}\frac{z^2}{2!}+\cdots+\frac{(a)_k}{(b)_k}\frac{z^k}{k!}+\cdots \label{Mabz}\\
U(a,b,z)&=&\frac{\pi}{\sin(\pi b)}\left[\frac{M(a,b,z)}{\Gamma(1+a-b)\Gamma(b)}-z^{1-b}\frac{M(1+a-b,2-b,z)}{\Gamma(a)\Gamma(2-b)}\right]
\end{eqnarray}
\)

という性質を持ちます。ここで、\((a)_n\)はポッホハマー記号(Pochhammer symbol)で、
\(
(a)_k=\frac{\Gamma(a+k)}{\Gamma(a)}
\)

と書け、特に$a, k$が整数であるならば、
\(
(a)_k=a(a+1)(a+2)\cdots(a+k-1),~~(a)_0=1
\)

を意味します。

ラゲールの微分方程式


特に、クンマー方程式の引数が\(a=-n, b=\alpha+1,~(n\mbox{は0以上の整数}, \alpha\mbox{は}-1\mbox{以上の実数})\)とする場合、原点正則な解はラゲールの陪多項式で書くことができます。
ラゲールの陪多項式を級数であらわに書けば、
\(
\begin{align}
L_n^{(\alpha)}(x)=\sum_{m=0}^{n}(-1)^m\binom{n+\alpha}{n-m}\frac{1}{m!}x^m
\end{align}
\)
となります。

ちなみに、ラゲールの微分方程式の原点非正則な解は
\(
\begin{eqnarray}
&&U'(-n,\alpha+1,z) \nonumber \\
&&=\sum_{k=1}^\alpha \frac{\alpha!(k-1)!}{(\alpha-k)!(1+n)_k}z^{-k}
-\sum_{k=0}^{n}\frac{(-n)_k}{(\alpha+1)_k }\frac{z^k}{k!} (\ln(z)+\psi(1+n-k)-\psi(1+k)-\psi(\alpha+k+1)) \nonumber\\
&&\hspace{18em}+(-1)^{1+n}n!\sum_{k=1+n}^{\infty}\frac{(k-1-n)!}{(\alpha+1)_k }\frac{z^k}{k!} \nonumber \\
\end{eqnarray}
\)

と書くことができます。

参考文献


M. Abramowitz and I. A. Stegun, Handbook of Mathematical Functions,
(Dover Publications Inc., New York, 1972),https://personal.math.ubc.ca/~cbm/aands/toc.htm

NIST Digital Library of Mathematical Functions
https://dlmf.nist.gov/

古典的な一次元波動方程式のグリーン関数

本稿のpdfはこちらをどうぞ
https://slpr.sakura.ne.jp/qp/wp-content/uploads/2021/08/Green_1dclassical5.pdf

問題


古典的な一次元波動方程式で、非斉次項を持つ問題

を解くことを考えます。この形は、有限範囲内しか相互作用を引き起こさない物に十分遠方から波が入射してきた場合を考える際に現れたりします。

この形の方程式が出てくる状況を考えてみましょう。

の問題を考えます。移項して

ですので、グリーン関数を用いると

となります。ここで、

を満たす関数(一般解)であり、グリーン関数を
で与えられます。ここを満たす関数(特殊解)としました。
式(4)の右辺に解\(f(x,t)\)が含まれていますが、このままの形でとどめておきます。この形にしておくと、ほかの式に\(f(x,t)\)をダイレクトに代入できたり、近似を使うときに便利な形です。

(式(7)はありません)

本稿の目的は、\(\hat{D}\)が\(\hat{D}=\frac{\partial^2}{\partial t^2}-a\frac{\partial^2}{\partial x^2}\)で与えられている場合に、\(G(x,t; x’,t’)\)の具体的な形を導出することです。

導出


今、解きたい問題は、

です。デルタ関数をそのまま扱う場合、積分が絡んでこないと扱うのが難しいです。そうでなければ、フーリエ変換を用いて波数・周波数空間で解いていくのが良いでしょう。グリーン関数や、デルタ関数のフーリエ変換を考えると

となります。ここで、基底関数が\(e^{ikx}, e^{-i\omega t}\)と符号が異なることに注意しましょう。
また、積分区間はいつも負の無限大から正の無限大であり、いちいち書くのは面倒なので省略しています。
フーリエ変換として考えるのではなく、基底関数へ射影した時の係数と考えましょう。

実際に式(8)に代入すると

となります。

ここで\(e^{i[k(x-x’)-\omega(t-t’)]}\)はゼロにならないので、その前の項[ ]内がゼロにならなければなりません。よって

が導けます。よって式(9)に代入して

が計算できれば位置と時間のグリーン関数が得られます。

さて、この積分を計算してみましょう。
右辺の\(e^{i\omega t}/\omega\)の形を持つ積分は複素関数論において頻出する積分です。この積分の特徴として、\(\omega\)に渡る積分を実軸上で実行する際に、たまたま\(\omega=\pm \sqrt{a}k\)に等しい点を通ってしまうため、実軸上では被積分関数が発散する、という特徴があります。この発散する点は極と呼ばれており、積分を行う際に積分経路をうまく選んで極を迂回しなければなりません。しかし、厄介なことに極を上に回るか下に回るかで積分結果が変わってしまいます。

もし、天才でしたら当たり前のように適切な積分経路をすぐに思いつくでしょうが、我々凡人には具体的に試してみるくらいしか思いつきません。ですのでちょっとズルしながら因果律を満たす解を探しましょう。

今、我々はグリーン関数について考えています。ということは、計算した結果の境界条件は、因果律を満たすような結果が欲しいわけです。
つまり、グリーン関数が得られた場合、$\theta(t-t’)$の形が出てくるであろうことは予想できます。そのため、これを考慮して極を回る方向を考えてグリーン関数を求めていきましょう。

式(14b)の第一項

について考えます。ヘヴィサイド関数を積分表記で表すと、

と書けることを使います。ここで\(i\)は虚数単位です。もう嬉しいですね。かなり似通った形であることが分かるでしょう。
式(16)の形に持っていくためには変数変換を行えば良さそうです。つまり、極は上に回れば因果律を満たすグリーン関数が得られそうです。

では具体的に計算していきましょう。変数変換\(y=\omega+\sqrt{a}k\)を使って、

となります。分母に\(+i\varepsilon\)を加えるようにして

と求めることができます。

続いて式(14b)の第二項

についても同様に計算していきましょう。変数変換\(y=-\omega+\sqrt{a}k\)を使って、

ヘヴィサイド関数を考えると、

の形が使えそうです(式(16)の\(\omega\to-\omega\)の変数変換ですね)。ですので、

と求められます。

式(18c)と式(22c)より、式(14b)に代入すると

となります。

さて、\(\frac{\sin x}{x}\)の形はsinc関数と呼ばれているほど面白い性質を持つ関数です。そのフーリエ変換は矩形になることが知られています。その計算は実際に
\begin{align}
\int_{-\infty}^{\infty}\frac{\sin(k)}{k}e^{ikx}\frac{dk}{2\pi}=\frac{1}{2}\Bigl[\theta(x+1)-\theta(x-1)\Bigr]
\end{align}
となります。

立ち戻り、変数変換\(\kappa=\sqrt{a}k(t-t’)\)を考えれば、

と、グリーン関数が求められました。グリーン関数は\(x-x’, t-t’\)の形をしていることが分かります。そのため、

と書いても良いことが分かるでしょう。ここで、

です。

まとめと補足


まとめ


まとめますと、偏微分方程式

の因果律を満たす解は、

となります。以上から、波動方程式

の因果律を満たす一般解は

となります。

補足


補足します。因果律を満たすグリーン関数である、ということが暗に意味される場合、積分(29a)の時間に渡る積分はグリーン関数に含まれるヘヴィサイド関数を先に利用して、

と積分範囲を組み込んで表記する場合があります。実際の例が式(29c)であり、その時間積分の積分範囲のようになることを見越している、ということです。

少しグリーン関数の物理的な意味を考えてみましょう。
グリーン関数は、ある特定の時刻、ある特定の位置でデルタ関数という非常に特殊な衝撃が生じた結果を記述します。
言い換えれば、偏微分方程式で表されている系が、デルタ関数によってどのような応答を起こすか?という関数です。

式(27b)を見てみると、1つのヘヴィサイド関数\(\theta(t-t’)\)と1つの矩形関数\(\text{rect}\left(\frac{x-x’}{2\sqrt{a}(t-t’)}\right)\)が使われています。
\(\theta(t-t’)\)の部分は、まさに因果律を示しており、衝撃が加わる前の時刻\((t-t’ \lt 0)\)においては系の応答は無いよ、ということを表しています。至極全うでしょう。

矩形関数の部分は、衝撃が生じた後にその衝撃は波及する範囲を表しています。具体的に、時刻\(t=t’\), 位置\(x=x’\)において衝撃が生じた場合、矩形関数の中身が値を持つ範囲は\([x’-\sqrt{a}(t-t’), x’+\sqrt{a}(t-t’)]\)の範囲です。つまり、衝撃が時々刻々と広がっていることを示しています。グリーン関数を図示すると、このような感じです。

衝撃が加わる\(t=0\)を境にグリーン関数が値を持ち始め、それが時間とともに広がっていくのが分かると思います。

ついでにグリーン関数の広がる速度を計算してみましょう。

矩形関数の中身が値を持つ範囲\(x\)は、時間\(\Delta t=t-t’\)の間に、距離\(x-x’=\pm \sqrt{a}(t-t’)\)だけ波及しますから、衝撃の結果が速度\(\pm\sqrt{a}\)で広がっていることが分かります。
これは、古典的な波動方程式でよく知られているように、系の速度が

の系の速度は\(\pm\sqrt{a}\)である、という事実と一致します。
つまり、衝撃が加わった時刻以外では、系そのものの性質しか存在しませんので、衝撃が波及していく速度が一致することは何ら不思議ではありません。むしろ、一致しなければなりません。

デルタ関数、ヘヴィサイド関数に関係する数式

本稿のpdfはこちら
https://slpr.sakura.ne.jp/qp/wp-content/uploads/2021/08/Green_related_functions1.pdf

定義


ヘヴィサイド関数

符号関数

矩形関数

デルタ関数

デルタ関数\(\delta(x)\)は、

を満たす関数です。この定義式を満たす場合、デルタ関数は以下の性質を持つことが分かります。

フーリエ関数

性質、関係式


積分表示

定積分が関係する場合


デルタ関数

ヘヴィサイド関数


sinc関数に関係する式

畳み込み積分


位相速度、群速度とは!?調べてみました!!(パロディ)

近頃SNSやインターネットでよく見る言葉、「位相速度」「群速度」

元ネタや原理を分かった気になって使っている方、多いのではないでしょうか。
せっかくなので調べてみました!!!

(数式で殴りに殴ったものを以下のページに書きました。真面目に詳細を知りたい方はこちらをどうぞ。)
https://slpr.sakura.ne.jp/qp/group-phase-velocity-delay/

  1. そもそも「位相速度」「群速度」って何?
  2. 学会騒然。ある波数近傍だけ値を持つ場合にテーラー展開!?
  3. 位相速度はどうやって!?驚きの仮定
  4. 簡単だと思いました?注意です!
  5. いろいろなところに群速度に関する議論が!
  6. 最後に
  7. Note

そもそも「位相速度」「群速度」って何?


なにはともあれwikipedia!!
関連するキーワードをササッと知るには強い味方です。
「位相速度」「群速度」を調べるとこのように説明されていました。

群速度(ぐんそくど、英: group velocity)とは、複数の波を重ね合わせた時にその全体(波束)が移動する速度のことである。

群速度 -wikipedia

位相速度(いそうそくど、英語: phase velocity)は、位相、すなわち波の山や谷の特定の位置が移動する速度のことである。

位相速度 -wikipedia

どうやら、波束波の速度を表現する際に都合が良い言葉なようです。

波束とは何なのでしょう…?また変な言葉が出てきました。wikipediaの出番です!!

波束(はそく、英: wave packet, wave train)は、局所的に存在する波うち/波動であり、移動する1個の波動の塊のようにふるまう。

波束 -wikipedia

うーん、つまり一回だけ波打って、ある程度まとまった波みたいなものですかね。
水面に水が一滴だけ落ちたときに発生する波みたいなものでしょう。

具体的にどういう意味なのでしょうか。気になりますよね!

皆さんも群速度、位相速度の導出が気になったら「tweet」、お願いします!

学会騒然。ある波数近傍だけ値を持つ場合にテーラー展開!?


角周波数が波数の関数として書けている場合、分散関係があるといいます。
つまり、角周波数\(\omega\)が波数\(k\)に依存して\(\omega=\omega(k)\)と書けている場合、波形のほとんどは

とように書けます!!
本来、位置\(x\)と時間\(t\)で書ける関数は、\(k\)と\(w\)の二重積分で表現されなければなりませんが、分散関係のおかげで\(\omega\)が強制的に決まってしまうので、一重積分で良くなるのですね!
うーん、とても嬉しい!!!!

…でも、あまりに一般的過ぎて分かりませんね。
しかし!!
応用で重要なのは、ゆっくり振動する包絡線早く振動する波掛け算で表されていることが多いのです。

つまり、これから考える波が持つ波数は、\(k= k_0\)の周りしか値を持たないのです。ここで、早く振動する波の波数を\(k_0\)と置きました。

\(k_0=5\)の場合、これから考えていく\(f(k)\)はこんな感じの特徴を持っています!ババン!

こんな特徴を持つのならば、\(k=k_0\)以外ではどうせ\(f(k)\to 0\)となるので、考えてもしょうがないっていう近似が使えそうですよね。

そ こ で !

波数\(k=k_0\)周りでいろいろテーラー展開して使用していきます。つまり、\(k=k_0\)の近傍さえ合っていれば、\(k_0\)以外でどんな振る舞いになろうとも\(f(k)\)がゼロになるので大丈夫でしょう!ということです。

早速、分散関係についてテーラー展開を行うと

となります。式を簡単に書くために\(\omega'(k_0)\equiv \frac{d\omega}{dk}\bigr|_{k=k_0}\)と置きました。

計算を進めると、

より、

のように書けます。つまり、式(4)が言っていることは、
時刻\(t\)の波形とは、初期状態\(t = 0\)の波形 \(f(x,0)\)を\(\omega'(k_0)t\)だけ平行移動させた波に、時間だけに依存する位相に関する変化分 \(e^{−i[\omega(k_0)−k_0 \omega'(k_0)]t}\)が掛け合わされたもの、と表すことができる。と言っています。

以上から、初期状態の波が時刻\(t\)に至るまでの速度は\(\omega'(k_0)\)で決まることが分かり、これは
群速度
と呼ばれます!!

位相速度はどうやって!?驚きの仮定


さて、ここまでで群速度が求まりましたが、位相速度が求められていません。
そこで、もう少し具体的な波の形を定義しましょう。
波が、

と書けている場合を想定します。ここで、振幅\(A(x,t)\)は実数値関数で波の包絡線を表しています。また\(A(x,t)\)の変化は \(k_0\) に比べて非常にゆっくり変化しているものとします。
つまり、

今まで考えてきた仮定が全部使える

んですね!

式(5)に代入しますと

となります。つまり、振幅の変化はいつも初期状態の単なる平行移動として表現することができ、位相の変化も簡単に表せられます。

そこで、振幅が平行移動する速度を群速度\(v_g\)、位相が平行移動していく速度を位相速度 \(v_p\) として定義すると、 式(6c) よりそれぞれ

と定義してしまうのが良さそうです!

簡単だと思いました?注意です!


注意しなければならないのは、群速度と位相速度の概念は、

振幅と位相を記述する部分がはっきりと区別できるような状況でなければ、定義できない

ということです!振幅部が早く振動していたら、これまでの議論が使えなくなることに注意しましょう。
その場合、群速度と位相速度の概念が変わってしまうので、意味をなさなくなってしまいます。

いろいろなところに群速度に関する議論が!


様々なところにリンクがあります。やはり皆、群速度の概念を理解するのに苦労しているようですね。

群速度の謎 -平林 浩一, (C) 2006

「yam@広島大」物理化学Monographシリーズ ”3. 物体の速度と物質波の速度 -E=hνの本質の理解-”

最後に


いかがでしたか?気に入ったなら是非、記事の下にある「like!」ボタンや「tweet」して皆さんに共有して下さいね!
それでは皆さん、良い物理ライフを!

Note


本記事の大枠の構成はいかがでしたか? -ニコニコ大百科を参照しています。

再学習用の電磁気学

電磁気学を可能な限り短くまとめました。電磁気学を一度学んだ方の再学習用を想定しています。
歴史を追うような考えをしていません。なので、証明には「なるからなる」を多く取り入れています。
経緯を知りたい方は各種参考書をご覧ください。

https://slpr.sakura.ne.jp/qp/wp-content/uploads/2021/02/electromagnetism.pdf

electromagnetism

間違いがありましたら、コメントなどいただけると助かります。

エアガンの集弾限界

理想的なエアガンとBB弾、それに風などが無い理想的な環境があったとします。

バレルとBB弾に直径差があることによって生じるばらつきは、

 30m先 | 直径3cm
 50m先 | 直径10cm

となります。この直径以下にばらつきを抑えることは構造的に不可能です(60cmのバレルで0.9Jで射出する場合)。
つまり、このばらつきよりも大きくばらつく場合、バレルとBB弾の直径差以外にばらつく原因が存在します。

バレルとBB弾に直径差があることによって生じるこのばらつきを軽減するには、
 ・バレルの直径を小さくする
 ・バレルを長くする
 ・バレル内部の素材とBB弾の反発が起こりにくいものにする
にすることで軽減されますが、他の要因が場合はこの限りではありません。


ここでの理想的とは、

・球の直径のばらつきは無い
・いつも同じ初速で撃ち出せる
・無風

とします。この場合でも同じ点に集弾することはありません。
なぜなら、バレルの直径とBB弾の直径が異なる為です。この差によってどの位集弾性が悪くなるのか、見積もりましょう。

これは構造的な問題であり、ばらつきの原因の中で取り除く事ができない1つの原因です。

ばらつく原因として、以下の三つが考えられますが、まず本稿では理想状態のばらつきを考えます。

ばらつきの種類 理想状態のばらつき(本稿) 製品誤差によるばらつき セッティングによるばらつき
BB弾重さ あり なし
BB弾の大きさ なし あり なし
回転のばらつき なし なし あり
手振れ なし なし あり

ばらつきが生じる原因


何故ばらつきが生じるかを考えましょう。
全くの理想であれば、銃口から同じ初速、角度、回転量で射出されたBB弾にばらつきが生じることはありません。
しかし、現実にはバレルの大きさとBB弾の大きさに差があります。これによって銃口から射出する時に進行方向と垂直な平面に速度を持つことになります。
銃口から出てきたBB弾の速度\(\mathbf{v}\)を以下のように表現します。

ここで、\(v_{z}, \mathbf{e}_{z}\)はバレルの方向に沿う速度、単位ベクトルで、
\(v_{x,y}, \mathbf{e}_{x,y}\)はバレルの方向に垂直な面への速度、単位ベクトルです。
すなわち、壁面に垂直な方向に対する速度ベクトルの大きさ\(v_\perp\)は、\(v_\perp=\sqrt{v_x^2+v_y^2}\)と表されます。

ばらつきが無くまっすぐ飛ぶのであれば\(v_{\perp}=0\)であり、そうでなければ\(v_{\perp}\ne 0\)です。

BB弾のばらつきが生じる原因は、射出方向に垂直な方向(横方向)に有限の速度が生じている、と仮定します。
この横方向の速度が生じる原因の一つは、ピストンでBB弾を空気で押す際に圧力が一定ではないとか、回転を掛けるためのゴムで生じる、などいろいろ考えられます。
ここでは、パッキンを通過して、もうこれ以上横揺れを増やすような原因が生じないのだ、と仮定します。壁の反射によって変化はあるものの、速度は減衰する一方であるとします。

それでは、定式化をしていきましょう。

定式化


横方向の速度はそれほど大きくないだろう、と予想するので空気抵抗は考えません。この条件のもと考えていきます。

バレルの直径\(d_s\)とBB弾の直径\(d_B\)の差があることによって、バレルに垂直な方向にBB弾が自由に進める距離\(l\)は

と書けます。\(n\)回目の衝突から\(n+1\)回目の衝突までにかかる時間\(t_n\)は、その間のBB弾の垂直方向の速度\(v_n\)に依存して、

と書けます。よって、\(N\)回衝突するのにかかる時間\(t\)はそれぞれの衝突までに掛かる時間を足し合わせればよいので、

です。バレルの内壁との衝突が起こることによってBB弾の速度の変化するとします。するとBB弾とバレルとの反発係数\(r\)を用いれば、

と表現されます。初速度を\(v_0\)と書いてこれを代入すれば、

と書くことが出来ます。ただし、\(r\ne 1\)です。\(r=1\)の場合は\(\displaystyle
t=\frac{l}{v_0}(N+1)
\)

です。\(r\ne 1\)の場合に\(N\)について変形すれば、

と書くことが出来ます。
初速\(v_0\)、反発係数\(r\), 銃口に到達するまでに掛かる時間\(t\)が分かれば、銃口から出た時のバレルに垂直な方向の速度\(v_\perp\)は式(5b)より、

と書けます。具体的に妥当な値を入れて射出時の、進行方向に垂直な方向の速度を計算してみましょう。

具体的な衝突回数の見積もり


60cmのバレル長を持ち、0.20gで0.9J程度の球が射出される場合、セットされた位置から射出までにかかる時間は約\(t=0.015\mathrm{[s]}\)と分かっていますのでこれを利用します(バレル内部の計算より)。
バレルBB弾の直径差は

とします。\(r\)はどうにかして求めることにして、\(v_0\)はとりあえず変数としましょう。

反発係数の見積もり


\(r\)を見積もります。
反発係数の見積もりは、実験して大雑把な値を見積もります。
\(r\)を見積もるために、家にある固い材質のものとBB弾とを衝突させて、高さを計測しました。以下の実測結果を得ました。

  • BB弾-フローリング 30cmから落として15cm上がる
  • BB弾-アクリル板 30cmから落として10cm上がる
  • BB弾-アルミ 10cmから落として6cmまで上がる

高さ\(h_0\)から静かに落として、反発した後に極大値をとるときの高さ\(h_1\)が分かっているとき、反発係数\(r\)は

と求められることが分かっているので、反発係数は

  • BB弾-フローリング  \(r\approx 0.71\)
  • BB弾-アクリル板  \(r\approx 0.57\)
  • BB弾-アルミ  \(r\approx 0.77\)

となります。バレル内部はどちらかといえば金属に近いと思いますので、\(r\approx 0.75\)と仮定して計算を進めていきます。

横軸に進行方向に垂直な方向の初速度…つまり、ホップを掛けるためのゴムなどで、進行方向ではない方向の速度のことを意味します…、縦軸に射出時の垂直な方向の速度をプロットしました。横方向の速度が仮に50m/sになっていても、10m/sになっていようともあまり変わらないことが分かります。なので、10m/sと仮定しましょう。
ばらつきの上限を与えるにはよい指標です(※1)。

仮に\(r=0.75, v_0=10\mathrm{[m/s]}\)とすると、\(N\approx 20.6\)と計算されます。つまり、20.6回バレルに衝突してから飛び出していくわけです。実際には衝突回数は整数しかありえないので、小数点以下を切り捨てて20回衝突が起こって飛び出していきます。
ただし計算を行う上では衝突回数を切り捨てると不連続性が発生しますので、小数点の衝突回数を認めることにします。

この場合、銃口から飛び出す際の、進行方向に垂直な方向の速度\(v_\perp\)は

を得ます。この垂直方向の速度は上下左右に振れる可能性がありますが、最も触れる場合は横方向でしょう。

30, 50m先の広がり具合を考えます。
着弾までの時間\(t_{30m}, t_{50m}\)はそれぞれ\(0.5, 2 [s]\)分かっているので(弾道計算(BB弾)の結果)、着弾時の直径\(d_{30m}, d_{50m}\)は

と求められます。ここで垂直方向の速度が非常に遅いので、空気抵抗は無視して考えています。BB弾の重さは関係ありません。軽いものほど空気抵抗を受けて減衰するので、ぶれは小さくなります。

空気抵抗を考慮すると、これよりは小さくなるということです。

実測定との比較


さて、30mチャレンジというものがあります30mチャレンジ公式ランキング 2016年度
この記録によると、30m先で直径15cm程度の範囲に収まるようです。
すなわち、バレル-BB弾の直径差による集弾性の悪化よりも大きな影響を及ぼす要因がある、ということです。

恐らくは回転量が一定ではないとか、BB弾の重さにばらつきがあったり、銃身の振動があったりという要因のほうが大きいということでしょう。

逆に言えば、スタンダードな大きさのバレルとBB弾を用いる限り、30m先で3cm以内に収めることは不可能、ということです。

注釈

※1
\(v_0\to \infty\)で射出時の速度\(v_\perp\)は発散しますが対数の発散です。非常にゆっくり発散するため、\(v_0=10\)であろうが\(v_0=50\)であろうがほとんど変化しません。どこかでカットオフ(これ以上はとらない上限)となるような値を取れればよいかもしれません。
豆知識ですが、対数の発散をほとんど無視する目的としてカットオフを設けるやり方は、量子力学の繰り込み論が有名ですね。だからと言って、エアガンの計算で量子力学が現れる!などは言わないでください。全く関係ありません

波動関数の規格化とは?

非相対論的シュレーディンガー方程式の解を規格化するお話

Q氏とR博士の会話1


Q「波動関数の規格化は、なぜ行われるのでしょうか?」

R「異なる量子数に属する状態間を、分かりやすく比較したいからだ。」

Q「なぜ規格化をすると比較ができるのでしょうか?」

R「例えば、有限区間内で定義される2つの状態があるとき、片方の状態の波動関数の値が1、もう片方が0.01という、どちらも単なる定数であることが分かったとしよう。」
R「その場合、規格化を行わないと、”値1を持つ状態のほうが多いから、もう片方は無視できる”、と直感的にしてしまうかもしれない。」
R「その点、規格化をすればどちらも同じ値にできるから、優劣がなく比較をすることが直感的にできて、都合がよい。」

Q「なるほど。わかりやすさ、ですか。」
Q「しかし規格化するといっても、何かを等しくして比較するって意味ですよね。何を等しくして比較するのですか?」

R「個数で規格化するのだ。」
R「1つの電子について解いているとき、波動関数が示す電子数を”1”であるようにするのだ。」

Q「個数で規格化するのですか。では、2個の電子を表す1つの波動関数があったらどうです?規格化は”1”ですか、”2”ですか?」

R「どちらも正解だ。1でもいいし、2でもいい。」
R「2個の電子が相関して離れない現象ならば、それは”1つのペア”を”1”にするのが良いだろう。だから、その意味ならば1が良い。」
R「しかし、電子”1つ”が重要ならば、電子1つの波動関数を”1”にするべきだろう。それが2つあるので合計数は2だ。」
R「定義が書いてあれば、それでよい。」

Q「見たい現象によって分けるのですか。規格化と言いながら、いかなる問題に対する規格は無いのですね。」

Q氏とR博士の会話2


Q「波動関数の規格化は”個数”で行われるんですよね。」

R「そうだ。」

Q「波動関数の”個数”は全存在確率密度を1にするようにすることで実現できます。」

R「そうだ。」

Q「つまり、波動関数の絶対値の二乗の、全空間に渡る積分が収束しなければならない。」

R「その通り。」

Q「ならば、自由粒子のような連続状態の規格化は不可能なのですか?」
Q「無限遠まで振動していますし、絶対値の2乗は定数です。」
Q「全位置空間に渡る積分は無限になり、規格化定数が零になります。」

R「可能だ。だが、君の疑問はもっともであり、計算自体は正しい。」
R「しかし、全存在確率密度による規格化には隠れた前提がある。」
R「それは”束縛状態であるならば、全存在確率密度で規格化すると都合がよい”ということだ。」
R「連続状態はその前提に入らない。なので全存在確率密度による規格化が計算不能でも、何も問題はない。」

Q「では連続状態の規格化とは、なんなのでしょう?」

R「計算が楽だとか、都合がよい…例えば、計算したら有限の値になる何か、があれば何で規格化しても良い。」
R「束縛状態において、全存在確率密度はたまたま採用されたのだ。」
R「本来、規格化は数学的な手順であり、”分かりやすい表現”の定数倍という表現をしたいがために生まれた。」
R「何で規格化するのか?が変わったところで、定数倍の違いしかないから、物理は変わらない。」
R「自由粒子のような連続状態の規格化は、通常、デルタ関数で行われる。」
R「しかし、例えば”指数関数の係数を1にするように決めた”と主張して、物理を作り上げても何も問題はない。」
R「この例は任意性があるので、褒められない規格化だがね。」

Q「規格化が連続状態と束縛状態で違ってもよい、ということですか。」
Q「しかし、それでは連続状態と束縛状態で規格化した関数が、その境界で不連続になってしまうかもしれませんが、問題ないのですか。」

R「問題ない。連続状態と束縛状態を別々に規格化すると約束するならば、不連続でも問題ない。」
R「一方で、束縛状態でも連続状態でも統一的な規格化の方法を採用すれば、不連続性は起こらず、すっきりする。」
R「そのような規格化方法として、例えば波動関数を単なる2乗で規格化する方法がある。」
R「この場合は波動関数を複素平面に解析接続しなければならなくなるが。」