信号と窓関数

以下のPDFにまとめました。
https://slpr.sakura.ne.jp/qp/supplement_data/signal/signal.pdf

周期的な信号に含まれるエネルギーは無限となってしまいます。
これは信号が無限続くためであり、意味がある量は時間当たりのエネルギー、すなわちパワーが重要な指標となります。

また、パワーを測定するためには無限の時間測定を実施しなければなりませんが、現実で測定を行う場合、必ず有限の時間で行われます。
そのため、有限の時間で行われた測定結果を無限に続く信号の結果に焼き直す必要があります。

無限の信号を切り出す操作を、信号に窓関数を掛ける、と表現します。
有限の時間の場合、歪められることを意味するため、この両者の関係は正確に対応付けなければなりません。

本稿はこの対応付けについて言及いたします。

また、窓関数の選び方によって本来の信号の歪められ方が変わってきます。何かの特徴が無限の信号を測定した場合に限りなく近くなる窓関数や、別の特徴が近づく窓関数などがあります。

上記のPDF内に示したFortran90によるプログラムは、以下においてあります。
https://slpr.sakura.ne.jp/qp/supplement_data/signal/signal_spectrum.tar.gz

(以下、PDF内の抜粋です。)